ファンタシースターオンライン2~暗黒神の冒険~

ファンタシースターオンライン2(以下PSO2)。それは僕達が再びであった場所。大切な思い出のたくさんあるオンラインゲーム。

これは、そんなゲームで起こったある事件に巻き込まれた、僕達「おばあちゃんの手編みの暗黒神」というチームが繰り広げた、冒険の物語である。

この物語の主人公を飾るのは、チームおばあちゃんの手編みの暗黒神(以下暗黒神)のチームマネージャーを務める、アスカ。

彼はマネージャー軍の中でも頼りない部分があるが、なかなかチーム内では人望が少しはある方だと自分で思ってる痛い青年だ。

他人が認めてくれる優しさだけがとりえである。







彼はバイトから家に帰り、早速パソコンの電源をつけ、PSO2をやろうとしていた。

パスワード認証画面でパスワードを打ち込み、ホーム画面を開くと、PSO2を起動させるアイコンを、マウス操作でダブルクリックした。

すると、ランチャーが起動し、チェッキングが始まる。

今日はアップデートだったな。そんなことを思いながら彼はそれが終わるのをまった。

そろそろかと思い、ランチャー画面を見てみると”ダウンロードが終了しました”の文字がちょうど出たところだった。

その後、ランチャー画面のゲームスタートを押す。いつもならその後、ランチャーが閉じ、ゲーム画面が表示される。

しかし、ランチャーは閉じても、何故かゲーム画面は表示されなかった。

アスカはなぜだろうと思い、閉じてしまったランチャーを再び起動させようと、PSO2のアイコンにマウスカーソルを合わせ、用とした時だった。

突然不思議な音波をパソコンが発し、その音を聞いたアスカは考えるまもなく眠りに落ちてしまった。

「・・・きろ・・・お・・・ろ・・・起きろ」

彼の頭に誰かの起こす声が響く。その声にアスカはゆっくりと体を起こした。

アスカが起きると、目の前に画面の中でよくしった顔がそこにはあった。

褐色肌で白いボサボサの髪、その上に黄色いキャップをかぶり、作業着のような服をお腹まで出してきている。

その姿はアスカがPSO2ないのチームのチームマスターが使っているキャラクターのラクゥーンそのものだった。

普段はらせるやオサと言った愛称で呼ばれている。

彼はとても人望のある人間で、チームの人間の殆どは彼のもとに集まった人だった。

「ラクゥーン・・・らせる・・・」

「アスカ君・・・わけのわからないことになったぞ」

首を傾げてその様子をうかがう。彼女の様子はとても慌てているようで落ち着くがなかった。

アスカは一旦ラクゥーンから目を離し、周りを見た。

その風景はいつもモニターの画面越しに見ている、PSO2にログインするとすぐに見ることができるアークスロビーと呼ばれる場所の、ゲートエリアと呼ばれる場所の風景だった。

ゲートエリアはクエストを受けるクエストカウンターや、そのクエストに出発するためのゲート等がある。

その風景にラクゥーンは驚いていたのだ。あまりにも現実離れしているこの風景に、アスカは夢だと思った。

「らせる~どうせ夢だよ~」

そうアスカが答えるも、彼女は落ち着きのないままだった。それはなぜかというと、彼の見ている光景だった。

彼の視線の先には、他の暗黒神のメンバーもいたのだ。そこでアスカも思った。

夢にしてはここまではっきりしているのはおかしすぎる。それに、床に触れた時感覚もあった。

そう考えたアスカもまた焦りだした。

「な・・・なんだこれ・・・夢じゃないのか・・・」

頭のなかではそう確信しても、理解が追いつかなかった。

「感覚もあるしみんなもいるし夢みたいにぼやけていない・・・現実だと思う・・・」

そう答えるらせるに、動揺したままアスカはみんなを起こそうと提案する。

アスカ達は他のメンバーの元へ歩き寄り、一人づつ起こしていった。

「起きてくれさくちー」

まずピンク髪の少女を起こしにかかる。

さくちーと呼ばれたその少女はさくやといい、暗黒神の看板娘と言われてもいいくらいの可愛い子だ。

彼女はに目覚め、体を起こすと・・・すぐに慌て始めた。

「なにこれ・・・どういうこと」

らせるが少女をなだめる。その様子を見ながらアスカは黒髪の女性を起こした。

「シェーラさん起きて」

シェーラさんと呼ばれたその人はシェーラ・マドレといい、アスカと同じ暗黒神のマネージャーで、とても人望が厚く、周りによく頼られているひとだ。彼女はすぐに起きて周りを見渡す。

「な・・・なんですか・・・これ・・・・」

彼女もやはり慌てた様子だったが、しばらくすると落ち着き、頭のなかで状況を整理しながら周りの仲間達を起こしにいった。

次にアスカは長い黒髪の女性を起こしにかかる。

「グラさん起きて」

グラさんと呼ばれた女性は、暗黒神のムードメーカーの一人。グラニータという名前で愛称はグラさん。

おっとりとした雰囲気を画面からも感じられるほど、おっとりとしている人だ。

「・・・仮装大賞?」

そう言って首を傾げるグラニータ。アスカはその様子に苦笑いをしながらも、今のこの状況を彼女に伝えた。

「・・・ん~・・・アスカくんがいう話が本当だとしたら、私達たぶんゲームの世界に入り込んじゃったってことだよね」

彼女の言う通り、この状況はそういうことのようだった。

しかしどうやってこんなことが起こるのだろうか。この事象は謎が多すぎた。

グラニータはもうひとつ考えていた。

この世界に来たのは自分たちの全て、つまり体も含め此方側に来たのか、それとも精神だけ分離して此方側に来たのか。

前者なら全くの別世界に紛れ込んだことになる。

後者なら別の世界に紛れ込んだというわけではなく、精神をネットワークという情報の世界に入れられてしまったということになる。

そして体はそのまま残っているだろう。

そしてそのことは、アスカも考えていた。そして、ここに来る前のことを思い出す。

そして、みんなにここに来る前のことを聞いた。

「みんなさ こうなる前はどうだった なにしてた」

そして、更に自分がどうだったかを思い出し発言する。

「僕はPSO2のアプデしてランチャー起動したんだ そしたら変な音波が出て・・・そこから覚えてないかな」

そうアスカがいうと、みんなはしばらく黙った。当時の状況をみんな思い出しているのだ。

彼らのうち、一人の男が発言する。

「俺もそんな感じだった 家帰ってパソコンつけてそれからアプデしてランチャー起動させたら変な音鳴って・・・それから覚えてねぇ・・・」

彼は風見ブラオレット、みんなからりちにぃと呼ばれ、親しまれているムードメーカーの一人だ。

彼の答えに、暗黒神は頷いた。

その後、シェーラが自分の考えを発言する。

「もしかして、私達はその音のせいでこっちに来たんでしょうか そう考えると・・・私達は精神を体から切り離されてここに来たのかもしれません」

その考え方はグラニータも同じだった。音は体に影響する。自分の魂や心に響く。

その原理は知らないが、自分たちはその音で魂を肉体からきりはなされ、この電子世界に持って来られたのではないかと。

「でも、どうやってやったかはともかく、誰が何のために・・・」

そう不思議に思うのは、薄荷という暗黒神の一員だった。うすにいという愛称で慕われ、たまに暴走する風見を彼はよく止めている。

「それよりも・・・これからどうするの」

不安げに尋ねるこの少女は、ろんという。最近この暗黒神に入団したもので、普段は明るくて人懐っこいが、今は不安の表情をしている。

らせるは考えた。この場をどうするべきか。ここはロビー普段なら人がいるはずだ。

しかし、自分が見る限り、暗黒神のメンバー意外誰もいない、そもそも感じることができるかわからないが、その気配もない。

「とりあえず何か手がかりがないかこの周辺を散策してみてはどうだろう」

そう答えたのはミネヒラという赤を貴重としたロボットだった。彼は非常に冷静でとても頼れる存在だった。

「そうね、うちもそれは思った」

更にそう答えたのは狐耳に赤い服をきた少女だった。彼女は朱衣きつねという。

みんなからはきつ姉と呼ばれ、みんなから頼られている。

その提案に、暗黒神一同は納得した。

「何があるかわからないし、ここは二人一組になって行動しよう」

アスカはろんと行動を共にすることとなった。

アスカはろんを連れて行くと、アークスロビーのその空間の中央の方へ向かって歩いた。

そこにはゲームだと円状に椅子が並んでいる場所が存在する。

「アス兄・・・大丈夫かな・・・」

アスカは彼女からそう呼ばれ親しまれている。そのろんは不安げの表情を浮かべながら、これからのことを考え、そうアスカに聞いてきた。

「わからない・・・でも」

でもと言うアスカに、ろんは首を傾げ次の言葉を待つ。

「みんないるから安心して、いつもみたいにしてて」

そう言って笑ってみせるアスカに、ろんは笑顔で答えた。

それぞれ探索を始め、しばらくすると一人の女性型ロボットが何かを見つける。

彼女はキト。もの静かな雰囲気と大人の魅力をもった、みんなのあこがれだ。

「皆さん来てください ここに何かあります」

キトが示した場所は、アークスロビーの右奥。ラヴェールというNPCが立っている場所から数歩離れた階段のある場所だった。

そこにはメッセージのようなものが刻まれていた。暗黒神はそこに集まり、メッセージを読み取る。

メッセージにはこう書かれていた。

{今このPSO2の世界にインしているのは君たちの精神である それ以外は何もない 帰りたくば見事私を倒して止めてみせよ}

そのメッセージを読み終えると、空間が歪み、別の場所へと飛ばされる。

「こ・・・今度は何だ・・・」

らせるがあたりを見回しながら何が起こったのかを確認する。そこは、大きな木が茂る森だった。

「ここは・・・・森だ」

状況確認をしたらせるがそう答えた。

彼らがいるのはPSO2上では惑星ナベリウスというところにある、PSO2をしたものがかならず最初に降りる場所、森林だった。

「まずいんじゃねえかこれ・・・エネミーが出たらどう対処するんだ」

そう不安げに言ったのは薄荷だった。どのフィールドもそうだが、エネミーと呼ばれるプレイヤーに襲いかかってくる敵がいるのだ。

今の彼らには戦う術がない。とても危険な状態だった。

「待ってください 倉庫端末がありますよ あれにアクセスできれば私達の武器なんかも取り出せるかも」

シェーラがあたりを見回し、見つけたものを指さしてそう言った。

PSO2の世界では物資を管理するための倉庫端末というものがある。普段ならボタン操作で全て解決するのだが。

「これ・・・どうやって操作するんだ」

そう言ったのはミネヒラだった。彼の発言はそのとおりである。

普段ならゲームの画面越しにボタンを押してアクセスし、ボタン操作で倉庫を開くだけだった。

「とりあえず触れてみればいいんかね」

そう言ってアスカはその端末に触れる。すると、ゲームにあったような画面が開いた。

倉庫の中身のアイテムがそれぞれ文字とアイコンで表示される。

アスカはタッチパネルを操作するように、その倉庫の中からヒャッカリョウランという武器を選んで、直接装備するという項目があったので、それを選択した。

すると、アスカの腰にふと重みが感じられた。

同時に周りが、「おー」と驚いているのが聞こえる。アスカは感覚で腰のあたりを触り、それを手にすると、自分の前へ持ってきた。

すると、青と赤の刃が握った柄から飛び出る。同じように暗黒神それぞれが順番にアクセスし、武器を取り出す。

「これなら何とか戦えるわね」

ろんがそう言ってにこやかに笑う。

暗黒神一同それぞれの得意な武器をもちだし、リーダーらせるを戦闘に進んでいく。

この前に何があるのかはわからない。それでも状況を変えるためにも彼らは進むしかなかった。

武器はある。いざとなれば戦える。そう思っていても不安は隠しきれなかった。

戦闘不能になれば自分たちはどうなるのか。本当に死んでしまうのか。ゲームのように復活できればいいが、そうでなければどうなるのだろうか。

彼らがどんどん奥に進むと、頭が赤く、体が黒い鳥の軍団が前方にとつぜん現れた。

「あれは・・・鳥系ダーカーか」

アスカがその鳥を見てそう言った。
鳥系ダーカーとは、PSO2ゲーム内に登場するダークファルスルーサーというボスが率いている雑魚モンスターの総称である。

ダーカーはダークファルスというボスのそれぞれがが率いている雑魚モンスターの総称だ。

鳥ダーカーは羽を大きく羽ばたかせると、赤い円状の衝撃波を出して攻撃してきた。

「散らばろう このままじゃ危ない」

その衝撃波の弾幕を見た一行はアスカがそう言うのと同時に、右へ左へ散開した。

鳥系ダーカーたちがその様子を見たのか、追い回してくる。

それを見たアスカがヒャッカリョウランを手に取り、攻撃を目でよけながら、ダーカーたちを切りつけた。

その時彼は予想以上に動くことができた。体が軽く感じ、何でもできるような錯覚に襲われた。

「うぉぉぉおおおお」

雄叫びを上げてアスカがさらに敵を殲滅していく。倒れたダーカーは赤いきりのようになり消えていった。

その姿に後を押されたのか、らせるがフウガナギナタと呼ばれる槍を持ってアスカに応戦し、敵を薙ぎ倒していった。

敵を殲滅し終え、安堵のため息をその場にいた全員がつく。

しかし、それもつかの間、まずいことになっていることにグラニータが気づく。

「あれ・・・メンバー少ない」

あたりを見回すと、薄荷、さくや、風見、シェーラの姿が見えなくなっていた。

「まずいな・・・無事だといいが・・・」

アスカが不安な顔色を浮かべる。

「とにかくみんなで探そう」

そうらせるが提案し、残った者達は頷いてそれに従った。一行は彼らを探しに森の奥へと歩みを進める。



その頃、はぐれた4人はダーカーに追われていた。

「どうすんだあれ」

薄荷が鬼気迫る表情で誰に聞くでもなくそう言った。

「くっそぉぉぉおおおお」

突然踵を返したシェーラが雄叫びを上げ、長銃を構えてトリガーを引く。

その長銃はアサルトライフルとう種類の武器で、一度トリガーを引けば数発の弾丸を打つことができる。

数発弾丸が発射され、そのうちの数発が命中し、ダーカーを消し去っていった。

それを見た風見が背負っていた、赤い刀身に炎をまとった大剣を構え、雄叫びを上げて敵陣に突っ込み、残り少ないダーカーを切り伏せた。

「やればなんとかなるもんだな」

倒したという安堵の笑顔を浮かべて風見がそういう。薄荷とさくやはその場にへたり込んだ。

「しかし、まずいことになりましたね」

シェーラがそういい、ライフルを背負い直しながら険しい顔であたりを見回す。

彼らは気づいていた。途中からみんなとはぐれてしまったことに。

そしてそこがどこかもわからない。行動すべきか、それとも待つべきか、迷っていた。

「こういう時って下手に行動しないほうがいいっていうよね」

疲れた表情でさくやがそういった。

「そこに誰か居るの」

そこへ、何者かが現れる。紺色のロングヘアーにヤシャという刀を下げた女性だった。

彼女は最初に目覚めた時にいなかった暗黒神のメンバーのひとり、イリスだった。

「イリスさん」

シェーラが彼女をみて驚いた表情で彼女の名を言う。

「シェーラさん まさかみんなも私と同じように・・・」

イリスもその姿を見て驚いたように声を上げ、そしてまさかと思ったことを4人に聞いた。4人はそれぞれ頷いてこたえる。

「おそらくインしようとした人はみんな飛ばされたんだと思います」

その言葉を聞き、イリスは首をかしげる。なにか思うことがあるようだ。

「シェーラさんの言うことが本当だとしたら・・・私達だけしかいないのはおかしいよ」

イリスの考えはこうだ。もしここにログインしようとした者達が集まるのならば、もっと他にユーザーがいてもおかしくはない。

しかしだれも見つからないし、見つかったのは暗黒神のチームメンバーだけである。

その共通点はやはり暗黒神ということであり、それ以外にはない。

イリスその説明を聞き、シェーラはこう返した。

「つまり・・・私達は誰かによってここに集められたということでしょうか」

シェーラ達はその答えに辿り着いた。しかし、ここでまたも疑問が生まれる。

それは、なぜ、誰が、どうしてそんなことをしたのか、そしてなぜ暗黒神なのかということだ。謎は深まり、彼らの頭を悩ませた。

「思い当たる人物・・・はいないですし・・・」

そもそもどうやって・・・と言葉を続けようとした時、遠くから声が聞こえた。

それは4人を捜索するために森の奥へと向かい、ここへ来たアスカたちだった。

アスカは走って近づくと、イリスの存在に気づき驚く。

「イリスさんもこっちに来てたのか」

「ええ・・・変なことに巻き込まれたね・・・」

その後にらせるが続き、その場で座り込み暗黒神一同話を始めた。

「シェーラさんとイリスの予想だとここにいるのは僕達の精神体だけだよね」

きつねがそう質問する。それに対し、シェーラとイリスは頷いて返す。

「でも誰が・・・そもそもなんで俺達なんだ・・・」

ミネヒラがそう言って。考えこむ。それに対しイリスがこう発言した。

「誰かに恨みがあるとかそう言った行動ならわかるんですが・・・誰か心当たりありますか?」

もちろん誰も心当たりはなく、その場の全員首を振った。

そうして彼らが悩み、議論していると、唐突にドスッドスッという足音が聞こえてきた。

その足音は、ゲーム上で聞くことのある、敵の足音だった。

その足音に全員、武器を構え、冷や汗を垂らした。

その足音の正体がわかる人間でありこの状況ならば、それが当然の反応なのかもしれない。

「こんなところにいたか脆弱なる者達よ」

そう言って現れたのは闇のように黒い鎧のような人型のモンスターだった。

名をファルス・ヒューナルというそれは、ダークファルス・エルダーという巨大なダーカーのボスがなる、人型の姿だった。

しかし、その様子は少し違った。

「ふむ・・・やはり悪くない」

しゃべっている。その場にいる全員がそう思った。ファルス・ヒューナルはあくまでゲームに登場する敵。

固定された言葉は用意されていても自由に喋ることはできないはずだった。

しかし、今眼の前にいるファルス・ヒューナルは自由にしゃべってっている。

それが全員が驚き、どういうことだと思わせた原因だった。

それを見透かしたようにファルス・ヒューナルが話す。

「我がこうして話すことに驚いているようだな」

そしてファルス・ヒューナルはこう続けた。

「・・・我がこの事件を引き起こした者であるとすれば、不思議ではなかろう」

その言葉は衝撃的だった。全員に戦慄が走った。この事件を起こしたものがゲームの登場キャラクター。その答えが恐ろしかった。

その中で一人、アスカだけが冷静だった。彼は頭のなかでこう考えた。もしこれが犯人だとするならば、中身がいるはずだと。

ならばそいつは今どこにいるのだろう。僕達と同じように精神がこの世界にいるのか、それとも画面の外だろうか。

この世界の住人という答えは彼からでなかった。

そしてアスカはファルス・ヒューナルにこう問いかけた。

「このことがあんたの仕業なら、なんで僕達なんだ・・・そしてあんたはどこにいる」

ファルス・ヒューナルは答えた。

「我はお前たちと違い画面の外だ 我がなぜこのような真似をするに至ったか、それは貴様達が欲しかったからだ」

その答えに、一同は疑問符を浮かべるしかなかった。そのあまりに素っ頓狂な言葉に、それの意図がつかめなかった。

「我にとってお前たちのその仲の良さは見ていて至福だった 手に入らぬものだった ならばこの箱庭に閉じ込めてずっと見ていたい そう思ったのだ」

彼の身勝手な理由に、巻き込まれた彼らは怒り心頭だった。

「ふざけんな そんなことのためにこんなこと起こして俺達の自由を奪って 俺達の生活はどうなる 家族だっているんだぞ」

風見の怒りに対し、ファルス・ヒューナルはこう答える。

「貴様らの都合などどうでもいい 我が満足できればそれでいいのだ 貴様らがそれを拒否するなら我を倒してみせよ」

そしてファルス・ヒューナルはその背中にある大剣を抜き、構えた。それに対し暗黒神一同も武器を構える。

「俺達の日常を返してもらうぞ」

そのらせるの声とともに戦いが始まる。

らせるが槍を持って突っ込む。フウガナギナタを横にもち、槍を突き出しながら突っ込んだ。

「甘いわ」

しかしそのらせるの攻撃はファルス・ヒューナルの剣で薙ぎ払われてしまう。

軌道をずらされたらせるはファルス・ヒューナルの真横に倒されてしまった。

ファルス・ヒューナルはそれを見て剣を振り下ろそうとするが、そこをグラニータのTマシンガンによる射撃が邪魔をした。

そして注意がそらされたと同時にアスカのヒャッカリョウランの左片方で斬撃を加えようとする。

ファルスヒューナルはその斬撃を弾き返すが、アスカ次の右手による斬撃でファルスヒューナルを下方から切り上げた。

「ぐぅっ」

小さな呻きをファルス・ヒューナルがあげそして反撃に剣をアスカに向けて振り下ろす。

アスカはバックステップでそれを避けたが、剣から黒い斬撃がブーメランのように飛び出し、アスカに追い打ちをかける。

それはアスカに直撃すると爆発し、アスカの体を吹き飛ばした。

「ぐぁぁぁぁぁぁ」

アスカは叫び声を上げて吹き飛ばされ、地面にたたきつけられた。

「このぉぉぉぉ」

その叫びとともにろんと風見が大剣を持って斬りかかる。

しかしそれはファルス・ヒューナルのなぎ払いによって弾き返されてしまう。

そして二人共ファルス・ヒューナルが放った剣の風圧によって吹き飛ばされてしまう。

「答えよ深淵 我が力に」

ファルス・ヒューナルの発したその言葉に、暗黒神一同は青ざめた。

それはファルス・ヒューナルができる中で最強の技であり、周囲を一掃できるくらいの威力を誇る。

それを知っているこの場のものは、その後どうなるかが容易に想像できてしまった。

ファルス・ヒューナルの両腕に黒いモヤのようなものがたまり、それが地面へたたきつけられようとした時だった。

「あぁぁぁぁぁああああああああ」

雄叫びとともにアスカが尋常では無いほどのスピードで立ち上がった。

同時にファルス・ヒューナルの懐に入り込み、両方の剣を大地にたたきつけられようとしている両腕に下からぶつけた。

アスカの剣とファルス・ヒューナルの両腕がぶつかる。

すさまじい衝撃波、音とともにファルス・ヒューナルの両腕に溜まっていた力が霧散していった。

「・・・バカな どういうことだ」

突如起きた状況にふ、ファルス・ヒューナルが怯む。

「うぁぁぁぁぁぁあああああ」

そこを休みなくアスカが攻撃を仕掛ける。迫り来る2つの剣をファルス・ヒューナルは弾き返す。

その度にアスカは剣を振った。アスカの剣は次第にファルス・ヒューナルの体力を削っていった。

「このままでは・・・」

そうファルス・ヒューナルがつぶやくと同時に、ファルス・ヒューナルの後ろから衝撃が走る。

「な・・・に・・・」

「前に気を取られてて後ががら空きだったな」

後ろにはファルス・ヒューナルに槍を突き刺して、らせるの姿があった。

らせるがやりを引き抜くと同時に、ファルス・ヒューナルが倒れる。

「さぁ、約束だ 僕達を元に戻せ」

アスカが剣をファルス・ヒューナルに向け、そう言った。

「そんなに戻りたいか・・・ここは精神だけが住める世界・・・命は永遠のものなのだぞ・・・」

ファルス・ヒューナルは甘い言葉でみんなを誘うように、そう言った。

ファルス・ヒューナルはさらに続ける。

「ここにいれば時間は永遠のものだ・・・永遠に楽しいことをしていられる・・・現実で嫌な思いもせず、傷つかず過ごしていられる・・・それでも帰りたいか」

その言葉に、暗黒神達は戸惑っていた。その甘美な言葉に惑わされていた。その甘美なさそうい飲み込まれようとしていた。

「ふざけんな」

しかし、アスカがしっかりとした意志を持った言葉でこう言った。アスカは更にこう続ける。

「確かに現実は辛いことばかりだ 正直やってられねぇよ でもここじゃ出来ないこともいっぱいあるんだ いろんなことに努力して、たたきつけられて努力して そして夢を掴んでみんなといっしょに喜べる」

アスカの言葉を皆それぞれの思いで聞き始める。アスカは続けた。

「僕の心はいつも言ってた現実は悲しいことばかりじゃないって、お前も心の奥底の声を聞いてみろよ」

アスカはありったけの思うを次々と出していく。

「僕はまだ経験したことないけど、恋人ができて結婚して、恋人ができたらたくさん可愛がってやることだってできる お前だっていつかそんな日が来るかもしれないんだぞ」

「人間色んな壁にぶつかるさでもそれでも、これまで自分で答えを出して進んできたんだ ここでそれを止めてたまるか」

アスカの言葉は力を増していく。

「これまでも、そしてこれからも、色んな人に導かれて道を進んでいくんだよ お前にだっているはずだ お前を導いてくれる誰かが」

「さっきも言ったが僕は恋愛の経験がない だから沢山恋したい 大切な人を見つけたい 人と心が通じ合うってのはすごくいいことだと思うから」

「生きてる中で目標を得てそれに立ち向かう 挫折もするけど必死でやって得られたものはでかい それもここじゃ出来ないんだ」

「世も末っていうくらいこの世の中は何が起きるかわからない、でもどんな時でも自分で決めなきゃならないなら僕は今ある現実を確かな足で進んでいく お前にだってその足はある」

「迷っちゃいられないんだ 自分を静かに見つめて 自分で道を決めなきゃならない」

「永遠に運命は残酷な仕打ちを与えるけど、どんな試練にだってそれに耐えて行かなきゃいけない 避けようのないピンチには戸惑う時もあるさ、でもそんな時だからこそ光が見えてきたりするもんだろ」

「人生は辛いことや楽しいことがいっぱいある でもそれは知恵ある人間でしか楽しめないことだ ここで生きていても人間らしいことなんて何一つ出来ない」

アスカはすべてを出し切るように最後まで自分の気持を言い放った。しかし、それに対しファルス・ヒューナルはこういった。

「だが、その先に待つものは{死}だ いかなるものにもかならず訪れるのは己の{全ての終わり}だ それに抗うことは出来ず 私達の生は死に代わる 生きるということはそういうものだ ならばここで{死}を封印し、唯一終わりのない{死}を 私は否定する」

ファルス・ヒューナルはそう言ってアスカのすべての言葉を否定した。そしてさらにこういう。

「もはや貴様らに一刻の猶予も与えん すべてを終わらせてやる 後悔しろ これが貴様らの選んだ道だ」

ファルス・ヒューナルはその言葉と共に空間の中に消え、同時に空間がねじ曲がる。

「こ・・・今度は何が・・・」

サクヤが怯えた表情を見せる。そんなサクヤに女性型キャストが声をかける。彼女はソリチュード。

みんなから母親のように慕われており、その母性的な接し方に人気がある。

「大丈夫だ みんないる なんとかなるさ」

空間の歪みがなくなると、今度は宇宙空間にいた。

ただ周りは赤い色に侵食されたようになっており、沢山の宇宙船が崩壊しているような景色辺り一面に広がる。

彼らはこの場所をしてっていた。

その場所は、先ほど戦っていたファルス・ヒューナルの真の姿である、ダークファルス・エルダーとの決戦に使われる舞台、アークスシップの残骸の甲板だった。

つまりこれは、この事件を起こしたものとの最後の決戦ということらしかった。

「貴様らが私の思い通りにならないというのなら、私は貴様らを殺す 私は私の望みに叶うものを探す」

犯人の声らしきものがその空間全体に響いて聞こえる。

そしてそれは、ゆっくりとその姿を表した。

「あれは・・・ダークファルス・エルダー・・・」

薄荷がそうつぶやく。

彼らが見たものはとてつもなく巨大な影、何本もある長く大きな腕、禍々しいオーラ、その姿はまさにゲーム内に出てくる、ダークファルス・エルダーだった。

「これを・・・倒せっていうのかよ・・・」

らせるが恐れを口にする。

それほどまでにその姿は巨大であり、強大であり、恐怖であった。

誰もがその姿に絶望するなか、アスカはヒャッカリョウランを構えた。

「アス兄」

その姿を見て、ろんも武器を構える。

「アスカくんにエースの座は譲れないよ」

それに続いてグラニータも自分のマシンガンを構えた。

それに続いて他のみんなも構える。

「全く・・・格好わるいところを見せていられないな・・・」

そういいらせるも武器を構えた。

「威勢のいい連中だ だが・・・」

ダークファルス・エルダーがそう言うと、アスカを除いた他みんなが半球の赤い壁に覆われ、閉じ込められてしまった。

「まずは貴様からだ 完膚なきまでに痛めつけ この世の絶望を全てを植えてけてやろう」

その増悪の限りを詰め込んだような声に、暗黒神に戦慄が走る。

「ハハッ 言ってることがダークファルスそのまんまだぜ」

しかし、アスカはそんな状況でも笑ってみせた。

ダークファルスを挑発してみせた。

「フンッ その余裕がいつまで持つか楽しみだ」

そしてアスカは、一つ・・・と言葉を発した。

「なんだ・・・この期に及んで命乞いか ハンデがほしいか」

そのつぶやきに対してダークファルス・エルダーが挑発する。

しかし、それに構わずアスカは言う。

「一つだけ約束してくれ 僕が倒れるまで仲間に手を出さないと」

その言葉にエルダーは笑って答えた。

「いいだろう お前が倒れるまではな」

その言葉を聞き、アスカはヒャッカリョウランを握り直し、前に歩く。

その後姿に、悲痛な声がかかる。

「アス兄」

「アスカ君」

「アスカさん」

彼らはアスカに行ってほしくなかった。仲間を失うかもしれないという恐怖、悲しさから悲痛な声が出る。

アスカはそれに笑って答えた。

「大丈夫 ちゃんと帰ってくるさ」

一体どこからそんな自身が来るのか、しかし彼らはそれを信じた。祈ることにした。アスカが無事に帰ると。

アスカはそれに答えなければいけなかった。

命の大切さ、これからのこと、人生のこと、自分の思いをすべて語ったアスカには、それを証明すべく、実行すべく、死ぬわけにもいかなければ逃げ出すことも出来ない。

「うぉぉぉぉぉぉおおおおおお」

アスカはエルダーに向かって走った。それを迎え撃つようにエルダーが長く巨大な腕をアスカに向かって伸ばす。

その腕の僅かな隙間を通って避けると、アスカはエルダーの体を走って登った。

それを払うようにエルダーの腕がアスカに襲いかかる。しかしそれを上手いタイミングでジャンプして避け、更に上に登る。

そして、人間のでこ部分に当たるところにあるコアをめがけてジャンプした。そして兜割りのように、そのコアを切りつけた。

「ぐぁっ」とエルダーは声を上げるがひるまずにアスカに攻撃を仕掛けてくる。

空中で無防備となっているアスカに、エルダーの腕が襲う。

アスカは剣で腕を切りつけながらエルダーの腹の部分にある大きなコアの前に着地した。

そして剣をふるい、幾度と無く斬りつける。

「ぐあぁぁぁぁ 己ぇぇぇぇ」

エルダーは怒りを露わにすると、でこのコアからレーザーを撃ち放つ。

アスカはそれを見てよけるが、そのレーザーはアスカのあとを執念に追ってきた。

それを見てエルダーは愉快そうに笑う。

「ふはははははは それでは話にならんぞ」

アスカはエルダーを睨みつけると、ジグザグに走りながらコアに近づく。

するとレーザーは彼をうまく追うことが出来ず、ジグザクに大きく揺れ、彼を追えなくなっていた。

そしてアスカはコア部分の目の前に辿り着き連続で切りつけていく。

「がはぁ・・・」

エルダーはダメージで体制を崩すが、すぐに体制を立て直し、その甲板から後方へと遠ざかっていった。

アスカはその行為を見て構える。

「答えよ深淵 万象破砕のその力を」

エルダーがそう叫ぶと、赤と白のエネルギーの塊の球体を飛ばしてきた。

「うぉぉぉぉおおおおお」

アスカは眼の前に迫ったそれを、避けずに雄叫びとともに引き裂いた。

残り3つ飛んできたが、全て切り裂いてしまった。

「馬鹿な・・・なぜそんなことができる それは・・・そんなことはこのゲームのシステムには・・・」

その言葉を聞いてアスカは笑った。

「あぁないだろうな だが今僕達は自由に動ける 物理的な法則だってきっと生じるんじゃないか だってそうだろう そうじゃなきゃエルダーの体の上を走ることも エルダーの攻撃をデュアルブレードで防ぐことなんて不可能だ」

エルダーはアスカのその考えに納得し、自分もそれができることに気づいた。

「ふははははは・・・感謝するぞ小僧 この世界においての先頭の仕方を私に教えてくれたことをな」

エルダーはそう言うとそのままの位置を保ち続け、再びエネルギー弾を投げた。

それも今度は4つという制限はない。無数に投げてきた。

「チッ・・・そうなるか」

アスカはそれでもその球体を切り裂いた。切り裂き続けた。

なぜならこの数の球体を自分が避け続けたらいずれ後ろにいる他の暗黒神に被害が出てしまうからだ。

しかし、それも披露が限界に来たのか、一撃逃して地面に着弾してしまった。

アスカはそれに直撃してしまい、大打撃を受けた上にその攻撃に付与されていたフリーズ効果で動けなくなってしまった。

「アスカ」「アスカ君」

みんなが絶望を感じとったような声を上げる。

しかし、アスカはその言葉を聞いても諦めなかった。

氷を砕こうと必死に全身に力を入れる。

しかし、それをエルダーが待ってくれるはずがなかった。

エルダーは凍ったアスカを確認すると、再びアスカたちのいる甲板へと近づき、アスカを手に持った。

「ふはははははは 皆の目の前で潰してくれよう」

「アス兄ぃぃぃぃ」

ろんが悲痛な声をでアスカの名前を呼ぶ。

「このまま俺たちは何も出来ないのか」

ミネヒラが怒りと悔しさを露わにする。

「諦めんな あいつはまだ生きてるんだ 諦めずにもがいてるんだ」

らせるがその言葉に喝を入れるように叫ぶ。

「だれでもいい この生命と引き換えでいいからアス兄を助けて・・・神様」

ろんが泣きそうな顔で懇願する。

「私の命もくれてやります・・・だからどうか・・・」

シェーラも神にすがるように手を汲んで頭を垂れる。

「一人で先に行かないでよ・・・」

グラニータが泣きそうな声で、悲しそうに言った。

「まだ、まだ終わってない 俺達がいるんだこの檻を破ってアスカを助けるんだ アイツを絶対死なせねぇ」

風見が無駄とわかっているのにもかかわらず、壁を壊そうと武器をふるう。

「アスカさんが死んじゃうなんてそんなの絶対にダメ お願いたすけて」

サクヤが何かに懇願するように祈る。

「さらばだ坊主 ふはははははは」

そう言ってエルダーがアスカを握り潰そうとした時だった。

「届けぇぇぇぇぇぇぇ」

その雄叫びとともに何かがアスカに向かって上空から振ってきた。

透明な容器に入った液体だった。

そしてそれは途中で弾丸のようなものが当たり、弾けた。

「なんだ」

エルダーが突然のことに驚愕する。

それは弾けると同時に緑色の光を辺り一面にばら撒いた。

「温かい・・・」

その光を受けて、キトがつぶやく。

「体の疲れがとれていく」

体にある変化を感じたきつねがつぶやく。

「この感じ・・・もしかしてスターアトマイザーか」

薄荷がそれの正体に思い当たったようでそう言った。

スターアトマイザーとは周囲へ影響する回復アイテムである。

それは大きな回復効果とともに状態異常の回復も行う。

「でも・・・誰が・・・」

サクヤが不審に思い上を見てみる。

突然、銃を乱射しながら青髪の少女が落下してきた。

すると、半球状の壁が壊れる。ガラスのようにヒビを入れ、割れて消えてしまった。

そして、少女はみんなの前に着地する。

その少女はメガネをかけていて、ガルドミラというツインマシンガンを両手に持っていた。

「・・・もしかして・・・ヴェルディ」

さくやが不安そうな、しかし確かな確信を持ったような声でその少女にそう聞いた。

「遅れたね ヴェルディだよ」

少女はそう答える。

「また一人小癪な奴が増えたか だがそれならば再び閉じ込めればいいこと」

エルダーが再び結界を貼ろうとすると、手のひらの方から声がした。

「んな悠長に事を進めてていいのかな 現状がわかってないようなら教えてやるが 僕はもう・・・動けるぞ」

凍っていた氷がスターアトマイザーの効果で溶け、更に体力も回復したアスカはエルダーの手のひらの上で立っていた。

「アスカ君聞いて 想像して武器を振ればフォトンアーツが使えるよ」

ヴェルディのその言葉に、アスカは親指を立てて答えた。

ここから、暗黒神の逆転劇が始まる。

「そうと決まれば私達も行かないとなぁ」

らせるが不敵な笑みでそう言った。

「ここからはうちらのターンだ」

きつねが杖を構えてそう言った。

「ぐっ ならばこうするまでだ」

エルダーが再び後退する。先ほどのように遠くからエネルギーを無数に投げてくるようだった。

「潰れてしまえ」

エルダーが無数のエネルギー弾を投げてくる。

それを見て風見が前に立つ。

そしてこう言った。

「切ることができるなら このでっかい刀身で打ち返せるんじゃねぇか」

疑問符だが、自信のある考えのようだった。

「私もそれやろうかな」

ろんも前へ出る。

「うぉぉぉぉぉおおおお」「はぁぁぁぁぁああああ」

そして、風見とろんはその通りのことをやってみせた。

迫り来るエネルギー弾を打ち返し、やってくるエネルギー弾にぶつけ消滅させていく。

しかし、それでは一向に進まなかった。

「ヴェルディ フォトンアーツが使えるくらいだ デュアルブレードやツインマシンガンなら、飛べるよな」

ヴェルディはそれに首を縦に振って答えた。

そのヴェルディを見るやいなや、アスカとヴェルディは空中に向かって飛び出した。

デュアルブレードは長時間空中を移動できるような能力があり、それを使ってアスカは空中を移動し、エネルギー弾を避けながらエルダーの元へ近づく。

ヴェルディはマシンガンの能力で中を蹴ってエルダーの元へ向かっていく。

途中エネルギーに衝突しそうになるが、遠くからのテクニックや遠距離のフォトンアーツでエネルギー弾はそれが出来ずにはじけて消えていく。

その後ろから、サクヤ、グラニータが空中を蹴って追いかけてきた。

「ばかな、なぜだ なぜだ なぜそんなことができる」

エルダーはアスカたちの行動に驚愕していた。

「アスカ仲間がいるからさ」

アスカがそう答えると同時に、エルダーのコアの周辺あたりに4人は捕まる。

そして、エルダーに止めのフォトンアーツを叩き込む。

暗黒神全員が叫ぶ。

「とどめだぁぁぁぁぁぁぁ」

「がぁ・・・がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

エルダーはすさまじい断末魔をあげて崩れていく。

それを見たアスカ達はエルダーの体から飛び退き、みんなのいる甲板へと戻っていった。

そして、暗黒神のみんなと喜びをわかちあう。

しかし、そこへ不吉な声が広がる。

「まだだ ここからお前達を絶対出さない 出してなるものか」

その声は女性の声だった。

その声は何故か聞き覚えのある良いな声で、みんなは今度は何が起こるのかということと同時に、どこかで疑問を浮かべていた。

そして、空間が歪む。

「今度は何だ・・・何が来る」

らせるが不安そうに声を上げる。

空間の歪みが収まると、今度は広い部屋のような空間に出た。

壁には手描きのような絵が5枚飾られており、中心には光る気がある。

「ここは・・・チームルーム」

シェーラさんが少し驚いたようにいう。

「待っていたよ」

彼らの後から声がする。暗黒神達は後を振り返った。

みんなが驚愕の顔色を浮かべる。

「メリ・・・シーラさん・・・」

きつね二人の名前を言う。

メリ事メリカロル。暗黒神の一員で、悪魔の様な外見をしている。しかし、内面はそれとは違いとても優しい。

シーラさん。エネミーとPSO2のNPCキャラクターシーが好きで、そのシーの格好をしている。

「大丈夫でした皆さん」

笑顔で迎えるシーラさん。アスカとらせる以外はその姿に気をゆるめた。

しかし、アスカとらせる気づいた。

二人がおかしいことに。それは、なぜ僕達がここにいるのを知っているのか、何故どうやって待っていたのかだった。

「みんな、二人はにせものだ」

らせるがそう叫ぶと、みんなの動きがピタリと止まった。

「オサ~さすがに私でもそれは傷つきますよ」

シーラさんがそう言って。わざとらしく泣きそうな顔をする。

「そうだよらせる ひどいんじゃないかな」

メリカロルがらせるを睨みつける。

そこへ、アスカがこう言った。

「確かに偽物じゃないな」

それに対しシェーラが笑顔で言った。

「さすがアスカくん 話が分かる人は好きですよ」

しかし、それに対しアスカが睨みつけてこう言った。

「・・・中身まで本物とはいってないぜ」

そのアスカの言葉を聞いて、メリカロルとシーラが同時に声を、言葉を発した。

「さすがだねチームメンバー よく見てるよ」

その様子のあまりのおかしさに、暗黒神メンバーは後ずさる。

「私はさっきのあれだよ エルダーの中身さ」

エルダーの中身にいた人物は、今度は暗黒神の仲間の体をのっとっていた。

「そしてもちろんこの中には本物が眠っているけどね 念のため残しておいて正解だったなフハハハハ」

狂気に狂ったような笑顔を浮かべ、狂った様に笑う二人。

アスカが剣を構える。その姿を見た二人が同時に喋った。

「おっとアスカ君 君が今斬りかかろうとしたら、この二人の魂どうなっちゃうのかな~ 僕が二人の魂を握ってるんだけど、そこら辺考えてるかな~」

その言葉を聞いて、アスカが険しい顔をする。

そして、アスカはこう聞いた。

「どうすればいい」

それに対し二人は答えた。

「そうだねぇ~とりあえず君はこの二人になぶり殺されてくれるかな~あぁまず武器捨ててね~」

アスカはおとなしく武器を捨てる。

「他のみんなはどいてね~いうこと聞かないとこの二人殺しちゃうよ~」

みんなもしぶしぶアスカの周りを開ける。

同時に、メリカロルがツインマシンガン、シーラが杖を構える。

「じゃあ心ゆくまでこの二人のなぶり殺しにされてね~」

そして、二人の武器から光が発射され、それはアスカの右足にに着弾した。

「ぐあぁぁぁぁぁ」

激痛に叫び声を上げ、アスカが膝をつく。

「じゃあ次は、左足かな~」

そういって、二人が銃と杖を向けた。

しかし、先ほどとは向ける方向が違った。

メリカロルはシーラに銃を向け、シーラは杖をメリカロルに向けた。

「え・・・なに・・・どういうこと・・・」

中の人間がその自体に混乱していると、銃弾と法撃が放たれ、それぞれがメリカロルとシーラを貫いた。

「ぐわぁぁぁぁぁぁ」

二人が叫び倒れる。

そして、メリカロルとシーラの口から声が発せられた。

「いつまでも人様の中いすわるな」

「あなたの操り人形なんかごめんです」

それは間違いなく二人の魂の意志で発せられて言葉だった。

その感じから見るに、先ほどの二人の命を張った行動により、中の物は追い払われた。

そしてどこからかくぐもった声が聞こえる。

それは、ボイスチェンジャーで声を変えたような声だった。

「ふざけるな 貴様らなど全て消えてしまえ この世界とともに消えてしまえ」

そして、同時にあたりの空間が消え、白が続く真っ白な空間へと変わった。

「なんだ・・・これは・・・」

暗黒神たちがメリカロルとシーラを開放しながらあたりを見回していると、再びくぐもった声がした。

「ここはインターネット通信が通る世界 お前たちがウィルスによって破壊される場所だ」

{ウィルス}。その言葉で、暗黒神達に戦慄が走った。

「まさかPSO2の世界ごと消そうってのか」

アスカが何もない空間にそう叫ぶ。

「ご名答 じゃぁ・・・バイバイ」

その言葉とともに紫色の光が、天井から発生していき、どんどん白い空間を侵食していく。

アスカはそっと目を閉じる。

何か策はないかと考えた時だった。

みんなの頭のなかで声がした。

声はこう言っていた。

「あとは任せろ」

その声がしたと同時に、侵食の速度がゆっくりとなり、止まった。

そして僕たちは放り出されるかのように今度は黒い空間を彷徨う。

アスカたちをあの時のような眠気が突如襲った。




気づくと、アスカは白いベットに寝ていた。

起きると、そこは病院のようだった。

どうやら、今まで眠っていたらしい。しかし、記憶ははっきりしていた。

何が起こっていたのかが全て思い出せる。

ボーっとしているとそこへ母親がやってきた。

事情を聞くと、どうやら僕は1日眠っていたらしい。

その原因は不明で、医師はどうしよううもないと、さじを投げていたようだった。




数日後、アスカは退院し、家へ帰った。

あの後のことが気になる、PCをつけて早速PSO2を始める。

ランチャーを起動し、ゲームスタートのアイコンをクリックする。

あの時とは違い、今度はゲーム画面が出た。

ゲームスタートのためスタートボタンを押し、キャラクター選択画面へ映る。

そして、すぐさま気づいた。

自分のメインで使っているキャラクター、アスカがいないことに。

もう一度スタート画面に戻り、キャラクター選択画面を選んでみるが、アスカの姿はそこにはない。

不思議の思ったのだが、仕方ないので別のキャラクターでログインする。

その後、先にインしたらせるに聞いたのだが、自分のメインキャラクターラクゥーンが見当たらないのだという。

あの時いた暗黒神全員に聞いたが、それぞれのメインキャラクターがいないわけではなく、あの時の姿になっていたキャラクターが消えているのだという。

その時はっきりとわかったのだ。

あの時のあの声の主、そして、アスカたちを現実へと戻した張本人は、自分たちのキャラクターだったのだと。
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さて、何をやるのかというとですが・・・!

僕、暗黒神を主軸とした小説を書くことにしました!

わーぱちぱちぱち!

・・・・メイワクトカイワセナイ

さて、それにおいて現在ぜひ小説に出たいという暗黒神、またはその友人を募集しております!

9月から話を進めていく予定ですので、もし参加したいという方がいたらアスカまで一方願います!

あとひなさん!だしてもいい?出番ラストだけど重要な役で!

それとたとえPSO2が終わろうとも連絡待ってるぜ!気長に待ってるからあせって背伸びするなよ!

ちなみにどういうお話か大雑把にお話しすると!その時インしていた暗黒神メンバーがPSO2の世界に取り込まれ、PSO2の世界でしばらく生きていくことになります!出る手がかりを探しながらもわりと楽しくその生活を送っていました。しかしある日、緊急があった一時間後にDFの予告が流れます。それはesでも予告されていないものでした。というより、PSO2を管理している人たちですらそれを不思議に思っていました。管理者が原因を調べていると、DF襲来の放送が流れます。しかしそれと同時にDDoSが何者かによって行われ、この世界に取り込まれた暗黒神たちを除く、インしていた全てのユーザーが落とされてしまいます。同時刻外では大変なことになっていました。その時PSO2をやっていた全ての人が意識不明になっていました。その原因が襲来したDFにあると考えた暗黒神一行はDFと戦いに行きます。そして勝って全部元に戻って終わり。

そんな感じのを書こうと思っています!どうでしょうか?ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、面白いとは思いませんか?

興味を持った方はぜひ暗黒神マネージャー見習い補佐助手見習いであるアスカに一報いただきたいです!その際に教えていただきたいのはどのキャラクターで参加するかと、そのキャラクターのクラス・サブクラスです!

やるからには本気で行かせてもらうので期待しててください!・・・・少しだけでも・・・・

で、ではみなさん!よろしくお願いします!参加表明はコメント欄でもおっけーですよ~!

なんとなく更新だ!ハッ!

調子こきましたすみません。え~皆さんいかがお過ごしか!私は元気だ!心は病んでいる!とりあえず最近やったことをいうと
東方集会
東方集会に参加したり
ルーサー戦アスカ
ルーサー倒したり
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降臨したりと色々していました!

おかげで☆11いっぱいです!モリモリ!モーリモリ!ふへへ!

流星棍とかファルクローとかPSO武器もいっぱいですよ!証拠はない!画像取り忘れました・・・・

ここ最近ふさぎ込んだりもしましたがまぁ何とかPSO2ライフを送っています!これからも応援よろしくね!(どこのアイドルや)

ども!アスカで~す!最近バイトで忙しくなかなかインできませんが!皆さん楽しんでいるようで何よりです!ところで皆さんは防衛戦何かいいモノは手に入ったかな?僕?ねぇよんなもん!!\(^o^)/

くそう!聖夜に何も与えないなんてセガさん酷いよ!

でも実は・・・今画像ないけどファルクロー拾ってたりします!それはチームの方も認めてくれます!やったね!

ところでそのチームですが・・・現在オサが羽を伸ばしに不在なのに・・・
このようなことが起こっています
pso20131225_225913_003.jpg
なんだこのオタフク面ズは・・・怖いよお母さん!

この後の防衛戦・・・これでいくらしいんだ・・・ダーカー逃げ出すんじゃない・・・?まぁ僕もなんですけどね!

にしてもこの御面怖すぎる・・・ホラーだよね・・・迫力ないけど・・・

さて!もうそろそろ防衛戦!みんな頑張ってね!でわでわ!でわでわでわ!

ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイーヤ!
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はい!6キャラ目です!何やってるんだろう・・・
今回はマドラックスを作ってみました!え?似てない?そんなこというと・・・おこだよ!!

僕だって似せたかったんだよもっと!でも・・・でも・・・まったくといっていいほどない才能がそれを許してくれないんだもん!!でもほら!髪型とアホ毛はそっくりよ?

そういえば最近何もでないなと思いながらトリトリいったらカリブルヌスとかサテライトライザーとかでました!でも値段見たらすでに時代遅れだったようです・・・アリスさんに似合いそうだし問題ないけどね!

そうそう!最近カラオケいったんですよ!そしたら僕の歌う歌の共通点を友達が見つけてくれてようやくどういう歌をよく歌うのかがわかりましたよ!自分はここにいるという主張をするような歌が多いそうです!正直僕は自分の存在の薄さや弱さには気づいてました!だからでしょうねぇ・・・そういう歌を歌うのは・・・!でもしゅみとかって本当に性格や思いが出るなって思いましたよ!もしかしたら!僕が中二好きだったりするのも何かあるのかも!

皆さんも色々考えてみてはいかがでしょう!たとえばPSO2ならオリジナルキャラとかのオートワードなどにそういうのが出てるのかもしれないですね!

そうそう!(またそうそう)趣味といえばですね!再び小説を書き始めています!自己満足小説!完成したら・・・許可がもらえたら載せましょうかな!ツマンネーと思いますがねw

最近PSO2も寂しくなってきましたね~!みんな戻ってこないかな~!でわまた!
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